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冨田恭彦『観念論ってなに?―オックスフォードより愛をこめて』(講談社現代新書、2004年)の読書履歴

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 2005年6月3日に京都市醍醐中央図書館で借りる。2005年6月4日に読み始め、2005年6月5日に読み終える。


本文の感想

 非常に読みやすく、入門書としてよくまとまっている。


本文からの抜粋と注



「……まず、ロックは、『物そのもの」が存在していると考えているの。この意味で、明らかに、ロックは、物質肯定論者なのね。  その場合のものそのものというのは、一次性質だけを持つの。つまり、形や大きさ、固性、数、運動、もしくは静止といった性質だけを持ち、小さいため単独では感覚で捉えることができないような粒子が、この世界を作っていると考えるわけ。ということは、一次性質だけを持つ粒子の一つ、あるいはそれがたくさん集まってできる粗大なものが、ロックが実在すると考えている『物そのもの』なの」 「そうだね。そのような物そのものが心の外に実在すると、当時のある最先端の科学者たちは、考えていたんだ。このような考えを、『粒子仮説』と言うんだけどね。ロックは、そうした、粒子仮説を採用した科学者の一人だった。……」(上掲書、120頁)



「そうそう。二次性質というのは、一次性質以外に物そのものが持っているなにか、ではない。物は、それ自身としては、一次性質しか持っていないが、一次性質を持っているために、他の物に働きかけることができる。そして、このように、われわれの感覚器官に働きかけて、物そのものが持っていない色や味や匂いや熱さ・冷たさを感じさせる(つまり、そうしたものの観念を生み出す)、物そのものの持つ能力が、『二次性質』と呼ばれるわけだ」(上掲書、125頁)


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