夜警国家

アダム・スミスは、国民の生活や経済活動に国家が積極的に介入しない(消極国家)という経済的自由主義・自由放任経済を唱えた。そこでは「見えざる手」(an invisible hand)によって自然と調和が取れるというのである。しかしこのような国家の実情は、国家はブルジョワジーの財産を保護するだけのものになってしまっている、というものであった。そこでドイツの社会民主主義者ラッサールは、盗奪と侵入を防止することを目的として結成された夜警にこれを見立てて、「夜警国家」と批判したのである。よってラッサールのこの術語をもっと広義にとらえれば、「夜警国家とは経済的自由主義・消極国家に対する批判的呼び名である」と言うことができるだろう。

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