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黒川裕一『論理的な英語力を鍛える』(2002、ベレ出版)の学習メモ

 これは本書を読みながら取ったメモである。ここにまとめてある内容は個人的なものに過ぎないので、本書の内容とは違うことが書かれていることもある。場合によっては、これから本書を用いて学習しようとしている人の良い手がかりになるかもしれないが、逆に不利益なものになるかもしれない。このメモを参考にする場合は、以上の点に十分留意しておいていただきたい。

メモ

2004年3月3日

■接続詞について

 前提と主張を結びつける因果関係が重要だ。その要石となる接続詞が「ゆえに」である。

 butの直後は強調され、重要な内容が書かれている。butで話の流れは変わる。それゆえ重要な内容を知りたければ、話の流れに注意し、流れの変わるところをしっかり押さえるべきである。

allegedlyの訳を参考にする。[本書、35頁]

In one case, a teenage girl allegedly killed 3 people for no apparent reason and didn't seem to even care.
(あるケースでは、十代の少女がはっきりした理由もなく三人の人を殺したとされ、彼女はそれを気にする様子すらなかった。)

 ただし、次の訳は絶対に参考にしない。[本書、38頁]

Why don't you drink?
(あなたはどうして飲まないのですか?)

 説得力のある主張を展開するためには、例を出すことが必要だ。そのための接続詞は「たとえば」などである。

 相手に主張をよりよく伝え、相手の理解を促すためには、言い換えをすることが有効である。そのための接続詞は「すなわち」などである。

2004年3月4日

■接続詞のまとめ

 私は接続詞の理解が甘いようだ。国語の基本からもう一度勉強しなおす必要がある。

■指示語の把握

 指示語の理解は、接続詞の理解と並んで文章の正確な理解には不可欠なものである。

 指示語について重要なのは、指示された内容は指示語の直前にあるということ。

 指示語が指し示す内容は、次のように検討を進める。

■第二章の総合演習

 難しくはない。

2004年3月5日

■質問

 質問には二種類ある。

  1. 明瞭でない事柄の意味を問うもの
  2. 導出に対して問うもの

 抽象的な語や主観的で根拠の薄い表現などは、質問して明確にする。

What do you mean by "X" here?
(Xとはどういうことですか。)

 これは語義を問うときの基本だろう。英語を話さなくなって久しく使っていない。最も重要なフレーズの一つなので、いかなる状況においてもすぐに言えるように訓練しておく必要がある。

Would you mind clarifying what you mean by "X"?
("X"についてもう少し分かりやすく言ってもらえませんか。)

 英語圏で暮らしたことが無い私が言うのもなんだが、これは実にまわりくどい感じがする。極力使わないようにしよう。

X is such a broad term. It would help us tremendously if you could narrow it down.
(Xは幅広い用語です。Xの意味をもっと限定していただけると大変助かるのですが。)

I would also like to know what exactly you mean by "X" in this context.
("X"はこの文脈でいうと正確にはどういう意味なのか、教えていただきたいのですが。)

What specifically do you have in mind when you say "X"?

Will you give us an example of X that you are talking about?

 論理の飛躍や、いい加減な類推(analogy)に気をつける。

It's an interesting analogy, but I don't know if it's appropriate.
(興味深い類推ではありますが、適切なものかは疑問ですね。)

I see your point, and what you are saying about X is probably true. Yet, I think we should be cautious when we use it as an analogy for Y, which is radically different from X in many ways.
(おっしゃることはわかりますし、Xについてはその通りでしょう。ただYへの推論としてそれを用いるには用心すべきではないでしょうか。ましてYは様々な点でXと根本的に異なっているのですから。)

 仮に類推がある程度合理的であったとしても、類推によって持ち出された内容に必然性が欠けている場合には指摘すること。例えば次の例にみられる主張は明らかにおかしい。

 「人間は誰しも恐怖を欲している。私も人間である。ゆえに、私はホラー映画が好きだ。」

 この例の問題点は、恐怖心を煽るものがホラーである必然性はないということである。恐怖心を煽るものが数多く存在する中で、なぜホラー映画でなければならないかという必然性が示されずに、突然ホラー映画に直結するのはよくない。

2004年3月7日

 導出は、前提と主張を結びつける役割を果たしている。仮に前提が正しかったとしても導出に問題があれば、結論はいい加減なものになってしまう。それゆえ導出に誤りがないかどうか確認することは、重要な手続きである。例えば次の例では導出に誤りがある。

 お金を持っていない人は貧乏だ。彼はお金を持っていない。したがって彼は不幸である。

 次の例は導出に誤りが無い。

 ものを買うにはお金がいる。私はお金を持っていない。したがって私は何も買うことが出来ない。

 導出を疑うかどうかは、主張が前提から演繹されているかどうかで判断する。演繹には、(1)数学や言語などの記号法則に基づくものと、(2)言語の定義によるものとがある。

 all, always, no, nothingなどの包括的な語(「全て」もしくは「全くない」を意味する語)は、演繹になじむ。[本書、75頁]

 とにかく質問することが大事。

 導出は前提と主張を結びつけるもの。

 導出を疑って批判するのは簡単だが、演繹を全く理解しない人に対して、どのように間違いに気づかせ納得させるのかが問題だ。

 導出を疑うときは大きく二つある。

 二つの事象が同時に起こっているからといって、そこに因果関係があるとは限らない。両者に共通の要因を探ることで、より真実味がある仮説が立てられるかもしれない。

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