フランス語学習の軌跡


その一、アルファべ
その二、フランス語の発音
その三、名詞の性・数と不定冠詞
その四、定冠詞と-er動詞
その五、文型1・2とêtre動詞
その六、文型3
その七、部分冠詞・数詞

森本のフランス語学習の軌跡―その一(アルファべ)

  • フランス語のアルファべ

    フランス語のアルファべは英語と同じ26文字です。
    A a[ア]    N n[エンヌ]     B b[ベ]    O o[オ]     C c[セ]    P p[ペ]     D d[デ]    Q q[キュ]     E e[エ]    R r[エール] F f[エフ]   S s[エス] G g[ジェイ]  T t[テ] I i[イ]    V v[ヴェ] J j[ジ]    W w[ドゥブルヴェ] K k[カ]    X x[イクス] L l[エル]   Y y[イグレク] M m[エンム]  Z z[ゼット]
  • フランス語の綴り字記号

    アクサン(accents)
     母音字「a, e, i, o, u」の上に付けられるもので次の3種類があります。
    ′accent aigu[アクサンテギュ]→「é」
    ` accent grave[アクサングラーヴ]→「à, è, ù」
    ? accent circonflexe[アクサンスィルコンフレクス]→「â, ê, î, ô, û」

    トレマ(tréma)
     この記号のついた母音を前の母音から切り離して発音することを示します。
    ¨ tréma[トレマ]→「ë, ï, ü」

    アポストロフ(apostrophe)
     アポストロフは省略された文字があることを示します。
    ' apostrophe[アポストロフ]→「l'ami」
    セディーユ(cédille)
     ¸は「c」の下につけられ「s」の発音を表すようになります。

    トレデュニヨン(trait d'union)
     -は「grand-pàre」のようにいくつかの語を連結する記号です。 

    森本のフランス語学習の軌跡―その二(フランス語の発音)

  • フランス語の発音

     フランス語の発音については、基本的にはローマ字読みと同じです。ただ、一部フランス語特有の発音がありますので注意が必要 です。

    単母音字

    「a」…「ア」と発音。
    「à」…「ア」と発音。
    「â」…「ア」と発音。
    「e」…「無音」。文末では「e」は発音しません。
       …「ウ」と発音。
       …「エ」と発音。
    「é」…「エ」と発音。
    「è」…「エ」と発音。
    「ê」…「エ」と発音。< BR> 「i」…「イ」と発音。
    「î」…「イ」と発音。
    「o」…「オ」と発音。語末では「閉じたオ」になる。
    「ô」…「オ」と発音。
    「u」…「ユ」と発音。
    「û」…「ユ」と発音。
    「子音字+y」…「イ」と発音。

    複合母音字

     複合母音は、母音字と他の母音字とで1つの母音として発音する組み合わせです。

    「ai」・「ei」…「エ」と発音。
    「au」・「eau」…「オ」と発音。
    「eu」・「œu」…「ウ」と発音。
    「ou」…「ウ」と発音。
    「oi」…「ワ」と発音。

    鼻母音

     母音字(a, e, i, o, u, y)の後ろに「m」または「n」が続いて1つの音節を作ると鼻母音になります。

    「am」・「an」…「アン」と発音。
    「em」・「en」…「アン」と発音。
    「im」・「in」…「エン」と発音。
    「ym」・「yn」…「エン」と発音。
    「aim」・「ain」・「ein」…「エン」と発音。
    「om」・「on」…「オン」と発音。
    「um」・「un」…「ウン」と発音。

    単子音字

    「c」…「ク」と発音。「a, o, u」と共に用いられると、それぞれ「カ、コ、キュ」となる。また「e, i」と共に用いられると、「ス、 スィ」となる。
       …「ス」と発音。
    「ç」…「ス」と発音。
    「g」…「グ」と発音。「a, o, u」ととに用いられて、それぞれ「ガ、ゴ、ギュ」となる。また「e, i」と共に用いられると、「ジュ、 ジ」となる。
       …「ジュ」と発音。
    「h」…「無音」と発音。
       …「気音」と発音。
    「s」…「ス」と発音。
       …「ズ」と発音。

     「h」は決して発音されません。しかし、文法上の区別で、「無音のh」と「気音(有音)のh」とに分けられます。

    子音字+母音字

    「ti」…「ティ」と発音。
       …「スィ」と発音。

    複合母音

    「ch」…「シュ」と発音。
       …「ク」と発音。
    「sc」…「スク」と発音。
       …「ス」と発音。

    語末の子音字は発音されませんが、「c, r, f, l」は発音されることがしばしばあります。ちなみに私は1回生のときに 「careful」で覚えるとよいといわれたのを記憶しています。

  • リエゾン・アンシェヌマン・エリズィヨン

    発音されない子音字のあとに母音字で始まる語が続くときに、この子音字をあとの母音字につけて発音することがあり、 これをリエゾンと言います。また、リエゾンは

    冠詞+名詞
    限定形容詞(指示・所有・疑問・数形容詞)+名詞
    品質形容詞+名詞
    主語人称代名詞+動詞
    前置詞+代名詞(冠詞・限定形容詞・名詞)
    副詞+形容詞
    成句

    のような密接な関係にある語の間に起こります。一応例文を示しておきます。

    des arbres [デザルブル]
    les amis [レザミ]
    ces enfants [セザンファン]
    mes amis [メザミ]
    quels enfants [ケルザンファン]
    deux amis [ドゥザミ]
    un petit enfant [アンプティタンファン]
    nous avons [ヌザヴォン]
    chez elle [シェゼル]
    dans un bois [ダンザンボワ]
    très utile [トレズュティル]
    tout à coup [トゥタク]
    un grand homme [アングラントム]
    C'est haut [セト]
    Paris/est beau [パリエボ]
    ...et/un garçon [エアンガルソン]

     リエゾンとは別に、本来発音される語末の子音字がその次に来る単語の語頭の母音字、あるいは「無音のh」と結びつき、続 けて発音されることがあります。これをアンシェヌマンといいます。

    Il est deux heures. [イレドゥズール]
    avec elle [アヴェケル]
    une heure [ユヌール]
    un court instant [アンクーランスタン]
    toujours aimable [トゥジューレマブル]

     「le, la, de, je, si」など母音字「e, a, i」で終わる1音節の後に母音字または「無音のh」で始まる語が続くと「e, a, i」が省 略され「アポストロフ」…「'」に置きかえられることがあります。これをエリズィヨン(母音字省略)といいます。

  • 無音のe

     単語を1語で発音するときには発音される「e」も、文の中では発音されない場合があります。このような「e」を「無音のe」と言 います。

    森本のフランス語学習の軌跡―その三(名詞の性・数と不定冠詞)

  • 名詞の性

     フランス語の名詞には文法上の性(genre)があり、すべての名詞は男性と女性とに分けられています。それに伴い、定冠 詞や不定冠詞の種類が異なったり様々な違いがあります。なお、人間に関しては自然の性と文法上の性が一致します。また 、通常不特定の名詞の前には、不定冠詞(article indèfini)「un, une」をつけます。「un」をつけるか、 「une」をつけるかは名詞の性によって決まり、男性名詞の場合「un」を、女性名詞の場合「une」を名詞の前に 添えます。なお後でも出てくるように、不定冠詞の複数形は「des」になります。

    不定冠詞
       単数形複数
    男性形undes
    女性形unedes

    男性名詞

    「un père」…「父」
    「un frère」…「兄弟」
    「un chat」…「おす猫」
    「un livre」…「本」
    「un mur」…「壁・塀」

    女性名詞

    「une mère」…「母」
    「une soeur」…「姉妹」
    「une chatte」…「めす猫」
    「une revue」…「雑誌」
    「une porte」…「門、ドア」

     以上のようにフランス語の名詞は男性名詞と女性名詞とに分かれていますが、これらを辞書で引くと、

    mur n. m.
    porte n. f.

    のように記載がありますが、「n.」は「nom」…「名詞」の略号で、「m.」は「masculin」…「男性」の略号、さらに「f」は 「féminin」…「女性」の略号となっています。なお、複数形の場合は「n.」の代わりに「pl.(pluriel)」が表記されています。 それでは一応例文も挙げておきます。

    Voilà un livre. 「ここに(ある一冊の)本があります。」
    Voilà une revue. 「ここに(ある一冊の)雑誌があります。」

  • 名詞の数と不定冠詞の複数

     名詞の複数形は語尾に「-s」を付けて表しますが、この語末の「-s」は発音されません。また名詞が複数形に なるのに伴い、不定冠詞も「des」へと変化します。この「des」には「あるいくつかの」の意味があります。

    des livres
    des revues
    des murs
    des portes

     一応例文も示しておきます。なお、「Voilà」は単数のものであれ複数のものであれ近くのものを指して、「〜があります」 の意味を表し、「C'est〜.」「Ce sont〜.」はそれぞれ「これは〜です。」、「これらは〜です。」の意を表します。

    Voilà des livres. 「ここに本が(何冊か)あります。」
    Voilà des revues. 「ここに雑誌が(何冊か)あります。」
    Voilà des étudiants. 「ここに学生が(何人か)います。」
    Voilà des étudiantes. 「ここに女子学生が(何人か)います。」
    C'est Monsieur Leblanc. 「これはルブランさんです。」
    Ce sont des marronniers. 「それらはマロニエの木です。」

    森本のフランス語学習の軌跡―その四(定冠詞と-er動詞)

  • 定冠詞

     すでに話題に上がったりして知られている名詞や、限定された名詞などには定冠詞(article défini)がつきます。定冠詞は名 詞の性・数によって変化し、男性単数名詞には「le」、女性単数名詞には「la」、男性・女性複数名詞には「les」がつきます。

    定冠詞
       単数形複数
    男性形leles
    女性形lales

    Voilà un pont. 「そこに橋があります。」
    C'est le pont Mirabeau. 「それはミラボー橋です。」

    Voilà une voiture. 「ここに車があります。」
    C'est la voiture de Pierre. 「これはピエールの車です。」

    Voilà des garçons. 「そこに少年たちがいます。」
    Ce sont les enfants de Monsieur et Madame Duval. 「それはデュヴァル夫妻の子供たちです。」

  • -er動詞(第一群規則動詞)

     フランス語の動詞の不定法(不定詞/原形)には4つの形があり、それぞれ語尾が、「-er」、「-ir」、「-oir」、「-re」のものに 分類できます。その内、語尾が「-er」で終わっているものを総称して「-er動詞」と呼びます。

    -er[エ]→「danser」…「踊る」、「chanter」…「歌う」
    -ir[イール]→「finir」…「終える」、「partir」…「出発する」
    -oir[ワール]→「avoir」…「持つ」、「savoir」…「知っている」
    -re[ル]→「être」…「〜である」、「attendre」…「待つ」

     ちなみに「-er動詞」以外はほとんどすべてが不規則動詞のようです。

     人称代名詞とは、英語でいうと「I my me」なんかにあたるもので、動詞の人称変化を確認する際に非常に重要になってくるので 一応確認しておきます。

    一人称単数:「je」…「私は」
    二人称単親:「tu」…「君は」
    三人称単男:「il」…「彼は、それは」
    三人称単女:「elle」…「彼女は、それは」
    一人称複数:「nous」…「私たちは」
    二人称単複:「vous」…「あなたは、あなたがたは」
    三人称複男:「ils」…「彼らは、それらは」
    三人称複女:「elles」…「彼女らは、それらは」

     それでは実際にそれぞれの人称代名詞にあわせて、「-er動詞」を人称変化させてみます。

    -er動詞(danser)
       単数複数
    1人称je dansenous dansons
    2人称tu dansesvous dansez
    3人称il danseils dansent

     また、動詞が母音または無音のhで始まる場合には、エリズィヨン、アンシェヌマン、リエゾンがおきます

    er動詞(arriver)
       単数複数
    1人称j'arrivenous arrivont
    2人称tu arrivesvous arrivez
    3人称il arriveils arrivent

    Je danse. 「私はダンスをします(しています)。」

  • 否定形

     「〜でない」という否定形は「ne」と「pas」の間に動詞をはんさんで作ります。なお、母音、無声のhの前ではエリズィヨ ンをおこしてn'となります

    一人称単数:je ne danse pas
    二人称単親:tu ne danses pas
    三人称単数:il ne danse pas
    一人称複数:nous ne danson pas
    二人称単複:vous ne dansez pas
    三人称複数:ils ne dansent pas

    Je ne danse pas. 「私はダンスをしません。」

  • 疑問文

    「〜ですか」という疑問を示すには、フランス語では3通りのやり方があります。

    イントネーション(尻上り)による疑問文

     これが一番簡単な形で、普通の文で最後の単語の語尾を高く発音します。また、最後には疑問符をつけます。

    Vous dansez? 「あなたはダンスをなさいますか。」

    「Est-ce que」を使って作る疑問文

     文頭に「Est-ce que」をつけて疑問文を作ります。なお、「Est-ce que」の後に「il, ils, elle, elles」が来ると「Est-ce qu'il」のよ うにエリズィヨンがおこります。

    Est-ce que vous dansez? 「あなたはダンスをなさいますか。」

    Est-ce qu'il danse? 「彼はダンスをなさいますか。」

    倒置による疑問文

     ここでいう倒置とは、主語と動詞の活用形をひっくり返し、短い棒-(trait d'union[トレデュニヨン])でつなぐことです。その際、 一人称変化形の語尾が「-e」から「-é」へと変化していることと、三人称の単数では語調を合わすために間に「-t-」を入れ ることには注意が必要です。

    Dansé-je?
    Danses-tu?
    Danse-t-il?
    Danse-t-elle?
    Dansons-nous?
    Dansez-vous?
    Dansent-ils?
    Dansent-elles?

     なお、今挙げた例は人称代名詞が主語の場合で、名詞が主語の場合には今挙げたものの前にその名詞を添えます。

    Pierre danse-t-il?
    Marie danse-t-elle?
    Pierre et Jacques dansent-ils?
    Marie et Monique dansent-elles?
    Pierre et Marie dansent-ils?

  • 否定疑問文

     否定疑問文は「〜ではありませんか」とたずねる疑問文で、否定形と疑問文とを組み合わせて作り、

    Vous ne dansez pas?
    Est-ce que vous ne dansez pas?
    Ne dansez-vous pas?

    のようになります。

    疑問に対する答え方

    「〜ですか」という普通の疑問文に対しては「Oui」…「はい」または「Non」…「いいえ」で答えます。また、「〜ではありませ んか」という否定疑問文に対しては「Si」…「いいえ、そうです」または「Non」…「はい、そうではありません」で答えます。

    Danse-t-il bien? 「ダンスはお上手ですか」
    ―Oui, il danse bien. 「はい、わたしはダンスが上手です。」
    ―Non, il ne danse pas bien. 「いいえ、わたしはダンスが上手ではありません。」

    Ne danse-t-il pas bien? 「ダンスが上手ではないのですか。」
    ―Si, il danse bien. 「いいえ、私はダンスが上手です。」
    ―Non, il ne danse pas bien. 「はい、私はダンスが上手ではありません。」

    森本のフランス語学習の軌跡―その五(文型1・2とêtre動詞)

  • 文型1

     「誰々が〜する(している)」という文、主語+動詞からなる最も基本的な文を文型1というようです。

    文型1:主語+動詞

    Pierre chante. 「ピエールは歌う。」
    Je danse. 「私はダンスをする。」
    L'étudiant fume. 「その学生はタバコを吸う。」

     主語となるのは名詞や代名詞で、普通の名詞の場合には冠詞が付きます。また、文型1は状況補語という副詞や副詞に相当す る語句を伴うことがあります

    Il chante. 「私は歌う。」
    Il chante bien. 「私は上手に歌う。」
    Il chante depuis une heure. 「私は1時間前から歌っている。」
    Il chante dans la pièce voisine. 「私は隣室で歌っている。」

     フランス語にも英語の疑問代名詞にあたるものがあり、主語の疑問代名詞は以下に挙げるようなものです。

    「Qui」「Qui est-ce qui」…「誰が」
    「Qu'est-ce qui」…「何が」

    Qui chante? 「誰が歌っているのですか。」
    Qui est-ce qui chante? 「誰が歌っているのですか。」
    ―C'est Pierre. 「ピエールです。」

    Qu'est-le ciel? 「何が飛んでいるのですか。」
    ―C'est ne hirondelleツバメです。」

  • être動詞

     英語でいえば「be動詞」ドイツ語でいえば「sein動詞」にあたる、「〜である」「〜にいる」という意味を表したり、受動態や時 を示す助動詞として用いられるのが「être動詞」です。活用について挙げておきます。

    être動詞
       単数複数
    1人称je suisnous sommes
    2人称tu esvous étes
    3人称il estils sont

     母音で始まっている、est, étesではアンシェヌマン、リエゾンが起こるので注意が必要です。

  • 文型2

     「〜は…である」という文の形を文型2と呼び、「…」にあたる語を「属詞(attribut)」といいます。従って 文型2は主語+動詞+属詞からなります。なお、属詞には形容詞、名詞、代名詞などが使われます

    文型2:主語+動詞+属詞

    Je suis étudiant. 「私は学生です。」
    C'est moi. 「それは私です。」
    L'enfant reste sage. 「子供はおとなしくしている。」

  • 人称代名詞の強勢形

     上の例文にあるように、人称代名詞が主語として用いられる場合と、属詞として用いられる場合とでは形が若干異なっていま す。この、属詞や前置詞とともに用いられたり、強調の際に用いられる形を、強勢形(遊離形)と呼びます。

    je→moi
    tu→toi
    il→lui
    elle→elle
    nous→nous
    vous→vous
    ils→eux
    elles→elles

     主語の疑問詞とは別に、属詞の疑問詞というものがあります。この場合も人と物によって疑問詞の種類が使い分けられており、そ の分類については以下の通りです。

    「Qui」…「誰」 「Que」「Qu'est-ce que」…「何」

     人に用いられる属詞の疑問詞「Qui」については主語代名詞と動詞をひっくり返し、

    属詞の疑問詞(人)+動詞+主語代名詞

    の形にする必要があります。

    Qui est-ce? 「あれは誰ですか。」  また物に用いられる属詞の疑問詞には2つ形がありましたが、「Qu'est-ce que」のほうがよく用いられるようで、こちらの方が 疑問詞自体長いので主語人称代名詞と動詞をひっくり返す必要はなく、

    属詞の疑問詞(物)+動詞+主語人称代名詞

    の形になります。

    Qu'est-ce que c'est? 「これはなんですか。」

  • 形容詞の性・数

     フランス語の形容詞には男性形・女性形、単数形・複数形があります。また、規則変化をするものと、不規則変化を するものとがありますが、規則変化をする形容詞は、男性単数形を基本に考えると、女性形は男性形の語尾に-eを付けた 形、男性・女性の複数形はそれぞれの語尾に-sを付けた形になっています。「petit」…「小さい」を例として表にすると次の ように変化します。

    形容詞の性・数
       単数形複数
    男性形petitpetits
    女性形petitepetites

    Il est petit. 「彼は小さい。」
    Elle est petite. 「彼女は小さい。」
    Ils sont petits. 「彼らは小さい。」
    Elles sont petites. 「彼女らは小さい。」

     なお、形容詞の男性単数形が-sで終わっている形容詞についてはそのままで男性複数形としてもちいられます。また、 形容詞の男性単数形が-eで終わっている形容詞についてはそのままで女性単数形として用いられます。  属詞として用いられた形容詞を属詞形容詞、名詞を修飾するものとして用いられた場合附加形容詞というのですが、附加形容詞の 置かれる位置については注意が必要です。というのは、今挙げた「petit」のようによく使われ短い形容詞は名詞の前に置かれま すが、多くの形容詞は名詞の後ろに置かれるからです。また、形容詞が前に置かれた場合の不定冠詞「des」は「de」にな ります

    un bon élève 「良い生徒」
    une grande ville 「大都会」
    un petit port 「(1つの)小さい港」
    de petit port 「その小さい港」
    un film français 「フランス映画」
    une robe rouge 「赤いドレス」

  • 指示形容詞の性・数

     「この」、「その」、「これらの」、「それらの」を表す指示形容詞もやはり性・数の違いによって変化します。なお、男性単数 形には、母音または無音のhから始まる名詞に付く場合の特殊な形「cet」があります。

    指示形容詞の性・数
       単数形複数
    男性形ce/cetces
    女性形cetteces

     ただ、これらの指示形容詞だけでは近いものと、遠いものの区別が出来ず、どうしても遠近の区別が必要な場合には名詞の後 ろに近いものを表すには「-ci」を、遠いものを表すには「-là」を付けます

    ce livre 「この(あの)本」
    cet arbre 「この(あの)木」
    cette revue 「この(あの)雑誌」
    ces livres 「これらの(それらの)本」
    ces revues 「これらの(それらの)雑誌」
    ce livre-ciこの本」
    ce livre-その(あの)本」

    森本のフランス語学習の軌跡―その六(文型3)

  • avoir動詞/ faire動詞

     「avoir」は「持つ」という動詞や、時を示す助動詞として用いられ、「faire」は「する」という動詞 や、不定法とともに「〜させる」の使役の意、さらに、「il fait〜」の形で天候を表したりもします

    avoir
       単数複数
    1人称j'ainous avons
    2人称tu asvous avez
    3人称il ails ont

    faire
       単数複数
    1人称je faisnous faisons
    2人称tu faisvous faites
    3人称il faitils font

     Il y a〜で「〜があります」の意味になり、複数形でも同様の形を取ります。

    Monsieur et Madame Duval ont deux enfants. 「デュヴァル夫妻には子供が二人あります。」
    Elle fait le ménage. 「彼女は掃除をしています。」
    Il y a une voiture devant la porte. 「門の前に車があります。」
    Il y a des motos dans la cour. 「中庭にオートバイがあります。」

     「〜は…を―する」という文の形を文型2と呼び、「…を」の部分を直接目的補語(complèment d'objet direct)といいます。従って、文型3は主語+動詞+直接目的補語からなります。ただし、直接目的補語が人称 代名詞の場合には主語+直接目的補語人称代名詞+動詞の形になります。なお、この直接目的補語を取る動詞を他動詞 と呼び、これに対し文型1・2の動詞は自動詞と呼びます。

    文型3:主語+動詞+直接目的補語
    文型3:主語+直接補語人称代名詞+動詞

     この直的目的補語人称代名詞にも固有の形があり、それぞれ以下に示す通りです。

    一人称単数:me(m')
    二人称単数:te(t')
    三人称単男:le(l')
    三人称単女:la(l')
    一人称複数:nous
    二人称単複:vous
    三人称複数:les

  • 直接目的補語の疑問代名詞

     直接目的補語の疑問代名詞には人・物それぞれに対し二つづつあり、短い方は主語と動詞を倒置し、長い 方は倒置をする必要はありません

    「Qui/ Qui est-ce que」…「誰を」
    「Que/ Qu'est-ce que」…「何を」

    Qui cherche-t-il? 「彼は誰を探しているのですか。」
    ―Il vous cherche. 「あなたを探しています。」
    Qu'est-ce qu'elle fait? 「彼女は何をしているのですか。」
    ―Elle fait la lessive. 「洗濯をしています。」
    Je le cherche. 「私は彼(それ)を探しています。」

  • 文型3の否定

     直接目的補語につく不定冠詞は否定文になると「de(d')」に変化します。

    Je n'ai pas de frère. 「私には兄弟はいません。」
    Ils n'ont pas d'enfants. 「彼らには子供はいません。」

  • 疑問形容詞

     フランス語にも「どんな〜」という疑問を表す形容詞があり、性・数によって形が異なります。ただし、発音に関しては全て、 「ケル」の発音になります。

    疑問形容詞
       単数形複数
    男性形QuelQuels
    女性形QuellsQuelles

     この疑問形容詞には名詞に直接付く附加的用法と、動詞が前に出てくる属詞的用法とがあります

    Quel jour est-ce? 「何曜日ですか。」→附加的用法
    Quelle date est-ce aujourd'hui? 「今日は何日ですか。」→附加的用法
    Quel est cet arbre? 「あれは何の木ですか。」→属詞的用法

  • 曜日名・月名・数詞

     曜日名は「C'est」の後に冠詞なしに来ますが、日付では定冠詞「le」を付けます

    月曜日:lundi      1月:le janvier    8月:le août
    火曜日:mardi      2月:le février    9月:le septembre
    水曜日:mercredi   3月:le mars       10月:le octobre
    木曜日:jeudi      4月:le avril      11月:le novembre
    金曜日:vendredi   5月:le mai        12月:le décembre
    土曜日:samedi     6月:le juin
    日曜日:dimanche   7月:le juillet
    
    1:un(une)     11:onze        21:vingt et un(une)
    2:deux        12:douze       22:vingt et deux
    3:trois       13:treize      23:vingt et trois
    4:quatre      14:quatorze    24:vingt et quatre
    5:cinq        15:quinze      25:vingt et cinq
    6:six         16:seize       26:vingt et six
    7:sept        17:dix-sept    27:vingt et sept
    8:huit        18:six-huit    28:vingt et huit
    9:neuf        19:dix-neuf    29:vingt et neuf
    10:dix        20:vingt       30:vingt et trente
    
  • 所有形容詞

     「私の〜」のように名詞にくっついて所有を表す形容詞を所有形容詞といいます。

    疑問形容詞
       男性女性複数
    1人称単数monmames
    2人称単数tontates
    3人称単数sonsases
    1人称複数notrenos
    2人称単複votrevos
    3人称複数leurleurs

     「ma, ta, sa」は母音または無声のhの前では「mon, ton, son」になります。

    森本のフランス語学習の軌跡―その七(部分冠詞・数詞)

  • 部分冠詞

     フランス語では不加算名詞や抽象名詞に対して、部分冠詞(article partitif)といわれるものを付けることがあります。この部分冠詞 はあるものの一部を指していうときに使います。

    部分冠詞
       男性女性母音・無声のhの前
    部分冠詞dude lade l'

    Je mange de la ciande et du fromage. 「私は肉とチーズを食べます」

     上の例文の場合、私が食べるのは世界中にある肉やチーズではなく、世界中にたくさんある肉やチーズの中の一部を食べるという 意味で部分冠詞が用いられています。

  • prendre動詞/ boire動詞

     prendreは「とる、食べる」の意味で、boireは「飲む」の意味で使われます。

    prendre
       単数複数
    1人称je prendsnous prenons
    2人称tu prendsvous prenez
    3人称il prendils prennent

    boire
       単数複数
    1人称je boisnous buvons
    2人称tu boisvous buvez
    3人称il boitils boivent