「ChaletOS設定メモ」の版間の差分
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「ファイル(F)」の「サイト | 「ファイル(F)」の「サイト マネージャ(S)」から「新しいサイト(N)」を選択し設定。一般タブに下記のように設定。私が利用しているホスティングサービス会社のjust-sizeによれば、暗号化の項目について「使用可能なら明示的なFTP over TLSを使用」を選択するように説明されているけど、それではエラーが出るので、下記の通り暗号化の項目は「Only use plain FTP (insecure)」を選択する。 | ||
* [https://www.just-size.net/support/manual_ftp_filezilla.php just-sizeの説明ページ] | |||
ホスト:サーバーのアドレス<br /> | ホスト:サーバーのアドレス<br /> |
2017年6月10日 (土) 16:57時点における版
ChaletOSのインストールと初期設定
ChaletOSをダウンロード
ChaletOSのウェブサイトよりChaletOS 16.04.2のisoイメージファイルをダウンロード。
https://sites.google.com/site/chaletoslinux/home
インストールに使用するライブメディアの作成
Etcher、unetbootin、またはwin32diskimagerなどでブータブルなライブDVD、ライブUSBメモリーなどを作成する。私はブータブルなライブUSBメモリーを作成した。以前はunetbootinを使っていたのだけど、最近はEtcherを使っている。違いもわかっているようでいて、じつはあまりよくわかっていない。
ポータブルなライブDVDやライブUSBメモリーなどを起動して、インストールしたいUSBメモリーを差し、「ChaleOSをインストール」といったようなアイコンをクリックして英語でインストールを進める。ネットの情報によると日本語でインストールを進めると途中でうまくいかなくなるとのこと。また、いろいろとセットアップしたあとのライブメディアを使ってインストールしようとすると(それが原因だったのかどうかはわからないけど)、インストールは完了してもインストールしたはずのUSBメモリーでうまくOSが起動できなかったので、作成したばかりのライブメディアを使ってインストールを試みるのがよさそうだ。
初期設定
以下、最初の方の順序はかなり重要。たとえば日本語環境を整えるのにも、ネットに接続して日本語関係のファイル(?)をダウンロードしてこないことにはlanguage(言語サポート)で日本語を選択できない。あとの方の順序はそれほど重要ではない。
ネットに接続
eduroamの設定
WindowsだとeduroamのSSIDに接続したらユーザー名とパスワードを求めるポップアップが出てきて、ユーザー名に「大学のID@大学のドメイン」、パスワードに大学のIDで使用しているパスワードを入力すればそのまま接続できるのだが、Linuxでは設定を少しだけいじらないとそのままではつながらないのでややこしい。海外の大学が公開しているマニュアルでは、CA証明書を選ぶような説明をしているものばかりが検索にひっかかってくるけど、日本のいくつかの大学で試した限りでは「CA証明書は必要ありません(R)」にチェックを入れてもそのまま接続できている。
セキュリティ(E): WPA & WPA2 Enterprise
認証(T): トンネル化TLS
匿名の識別子(M): ユーザー名と同じもの(大学のID@大学のドメイン)
「CA証明書は必要ありません(R)」にチェック
内部認証:MSCHAPv2
ユーザー名:(大学のID@大学のドメイン)
パスワード(P): 大学のIDに対するパスワード
日本語をインストール
- 左下のメニューを開いて、一番下の検索ボックスに"language"と入力して"language"を起動。
- システムを日本語に設定→languageのタブで
- 「言語サポート(language)」の言語(language)タブにある「キーボード入力に使うIMシステム」を"fcitx"に設定。(これをしないと日本語入力ができない)
インストールしたLinuxが悪さをしてシステムの時計を狂わせてしまう問題を解決
- 時計の設定をUTC=noにしてもろもろ→http://linux-suomi.net/modules/tips3/index.php?content_id=17
- 「ソフトウェアの更新」→かなり長い上に、実際にダウンロードする容量よりもかなり多くの容量をくう
exFATをマウントできるようにする
ChaletOSをインストールしたUSBメモリーには、Windows(や、もしかするとMacOS)とデーターをやりとりする可能性があるため、exFATのフォーマットでパーティションを分けている。しかしながら、ChaletOS 16.04.2(Ubuntu 16.04)はそのままではexFATのパーティションにマウントできないので、下記をインストールしてexFATにマウントしアクセスできるようにする。
sudo apt-get install exfat-fuse exfat-utils
ちなみに、Windows、MacOS、Linuxのいずれからも読み書きできるのはFAT32。ただし、FAT32は4GB以上のファイルを扱えないというデメリットがある。ntfsだと4GB以上のデータを扱えるしWindowsとLinuxの両方で読み書きできるもののMacOSの初期設定では読み取りしかできない。また、かつて同僚がMacOSでntfsに書き込みができるように設定しようとしていて苦労しているのを見たことがある。けっきょく、そのときはMacOSからntfsに書き込みをすることはできなかった。上述のとおり、exFATは4GB以上のファイルを扱えてWindowsとMacOSの両方で読み書きできるもののLinuxの初期設定では読み書きができないという問題がある。
以上のことをいろいろ勘案した上で、USBメモリーで作成する各OS間でのデーター共有用のパーティションはexFATのフォーマットとし、USBメモリーにインストールするLinuxでexFATが読み書きできるよう設定することにした。
Fonts関係
- 全体のフォントは"usr/share/fonts"のディレクトリに、ユーザーのみの場合には"~/.fonts"("~"はホームフォルダを意味する)のディレクトリにフォントを入れる。あるいはリンクを張る。
アプリをインストールする際の覚書
以下のおまじないを唱えること。apt-getでインストールする際のパッケージ(?)の更新(?)のようなことをやっているみたい。
sudo apt-get update
Wineのインストール
- https://www.winehq.org/ の案内に従ってWineをインストール。初心者なのでStable branchをインストール。
- "winecfg"を起動して、「アプリケーション」タブの「Windowsバージョン」を"Windows8.1"に設定。
- Kindle for PC→http://nkenbou.hatenablog.com/entry/2017/04/25/125733 を参考にし、https://s3.amazonaws.com/kindleforpc/44184/KindleForPC-installer-1.17.44184.exe をダウンロードして、Terminalから"wine KindleForPC-installer-1.17.44184.exe"としてインストールができた。それまで、Amazonから購入してダウンロードしたものをインストールしようとしていろいろやってみたけどクラッシュしていた。上記サイトで紹介されている直リンクのアドレスなどを参考にダウンロードしたところうまくいった。紹介されているアドレスからバージョンの番号を1つだけ上げたアドレスでファイルがダウンロードできたのでそのようにしている。また、PlayOnLinuxからはインストールできるけど、これでは英語版がインストールされる。
- LINEをインストール。https://line.me/ja/ からWindows用のプログラムをダウンロード。
- Wineの勉強はそのうち下記で。 https://kakurasan.blogspot.jp/2015/06/manage-winapps-using-wineprefixes.html
- http://d.hatena.ne.jp/kita_yuta/20100615/1276606183 は書いてあるとおりにはできなかったけど、参考のために。
アンチウイルスソフト
アンチウイルスソフトのclamTkをインストール。
sudo apt-get install clamtk
テキストファイル(拡張子txt)のファイルをWINEのTeraPadで開くように設定
下記リンク先の内容を参考にした。 https://help.ubuntu.com/community/Wine#Creating_file_associations
まず、
"~/.wine/"に"TeraPad"というファイルを作って、
#!/bin/sh
QUICKPARLOCATION="c:\\Program Files (x86)\\TeraPad\TeraPad.exe"
PARAM=`winepath -w "$*"`
wine "$QUICKPARLOCATION" "$PARAM"
exit 0
という内容を書き込む。
sudo chmod +x ~/.wine/TeraPad
で実行できるようにして、拡張子が"txt"のファイルを右クリックし「アプリケーションで開く」から「他のアプリケーションで開く(A)...」を選び、一番下の「指定コマンドを使用する(D)」に下記のように記述。シングルクォーテーションもつけること。"<yoursername>"のところはログインしているユーザー名。
'/home/<yourusername>/.wine/TeraPad'
WPS Officeのインストール
http://wps-community.org/ より、拡張子が"deb"のもので最新のamd64のものをダウンロードし、ダブルクリックでインストール。
テキストエディタのgeditをインストール
昔から感じていることなんだけど、LinuxにはWindowsで定評のあるような高機能なテキストエディタがない。つまり、メモ帳では不十分である程度カスタマイズしたりできるような機能はほしいけど、プログラムを書いたりするような開発環境に特化したような機能は必要ないか最小限にとどめているようなテキストエディタがLinuxには昔からないのである。Linuxの高機能なテキストエディタを紹介しているサイトをいろいろと見て回っても、必ずと言っていいほどプログラムを書くための補助をしてくれる機能が充実しているといったような紹介のされかたばかりだし、そのようなテキストエディタばかりなのである。
Atomを試してみたんだけど、ごちゃごちゃしていて使いづらかったのですぐにアンインストール。ネットでは重いとかエンコードの自動判別がよくないとかいろいろ書かれているけど、geditをインストールしてみた。
sudo apt-get update
sudo aput-get install gedit
geditもWindowsで作られたshift-jisのテキストファイルを開くときにエラーが出るし、TeraPadからはほど遠い。
https://hirooka.pro/?p=7482 を参考に
gsettings set org.gnome.gedit.preferences.encodings auto-detected "['UTF-8','CURRENT','CP932','SHIFT_JIS','EUC-JP','ISO-2022-JP','UTF-16']"
gsettings set org.gnome.gedit.preferences.encodings shown-in-menu "['UTF-8','CP932','SHIFT_JIS','EUC-JP','ISO-2022-JP','UTF-16']"
としてみたが、それぞれ
キー 'auto-detected' は存在しません
キー 'shown-in-menu' は存在しません
と怒られる。
GIMPのインストール
ネットでは、公式のパッケージだとバージョン2.6系が入るのでppaというのを使って2.8をインストールする方法などが紹介されているけど、2017年5月29日現在では、バージョン2.8.16がインストールされるようなのでそのままインストール。
確認方法は、http://qiita.com/ironsand/items/1a1612996b52b4d4c62e を参考にして下記のようにした。
apt-cache policy gimp
インストールは、いつものように下記の通り。
sudo apt-get update
sudo apt-get install gimp
Inkscapeのインストール
"Application Center"(開かれたウィンドウ上では「ubuntuソフトウェアセンター」と表示されている)よりインストール。
Audacityのインストール
"Application Center"(開かれたウィンドウ上では「ubuntuソフトウェアセンター」と表示されている)よりインストール。
FTPクライアント「filezilla」をインストール&設定
filezillaのインストール
とりあえず、"filezilla"というFTPクライアントをインストールしてみる。
sudo apt-get update
sudo apt-get install filezilla
filezillaの設定
「ファイル(F)」の「サイト マネージャ(S)」から「新しいサイト(N)」を選択し設定。一般タブに下記のように設定。私が利用しているホスティングサービス会社のjust-sizeによれば、暗号化の項目について「使用可能なら明示的なFTP over TLSを使用」を選択するように説明されているけど、それではエラーが出るので、下記の通り暗号化の項目は「Only use plain FTP (insecure)」を選択する。
ホスト:サーバーのアドレス
ポート:空欄
プロトコル:FTP - ファイル転送プロトコル
暗号化:Only use plain FTP (insecure)
ログオンの種類:通常
ユーザー、パスワードをそれぞれ入力。
EPWING辞書ブラウザ
- EBViewをインストール。 http://ftp.de.debian.org/debian/pool/main/e/ebview/ から最新版をインストール。拡張子debのもので、amd64のもの。
すぐにクラッシュするので別のものを探すべし。
Rのインストール
http://www.okadajp.org/RWiki/?R%20%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB を参考に下記の通り。r-cran-*はサイズが大きかったのでインストールせず。
(4) R 本体と Ubuntu に用意されているパッケージのインストール
(システムにインストールするためやはりルート権限で実行)
(r-base-dev をインストールするとCやFortranがインストールされます)
sudo apt-get update
sudo apt-get install r-base
sudo apt-get install r-base-dev
sudo apt-get install r-cran-*
RStudioをインストール
下記より、"RStudio Desktop Open Source License"の"Ubuntu 12.04+/Debian 8+ (64-bit)"版インストーラー(.deb拡張子)をダウンロードして、ダブルクリックしてインストール。
https://www.rstudio.com/products/rstudio/download/
Emacsのインストール
sudo apt-get update
sudo apt-get install emacs
起動するときに
emacs
とすればターミナル上でマウスのきかないCUI版が起動するけど、
emacs &
と"&"をつけてバックグラウンドで起動するようにするとマウス操作のできるGUI版が起動する。
カスタマイズ
- USBメモリーのFAT32領域のパーティションにリンク
- WindowsのDropboxフォルダにリンク
外観のカスタマイズ
壁紙の変更
http://wallpaperswide.com/ あたりから好きな壁紙をダウンロードする。
- 壁紙を変更するときの壁紙の入っているフォルダ→"/usr/share/xfce4/backdrops/"
- ログイン画面の設定(lightdmというディスプレイマネージャが使われている)
"/etc/lightdm/lightdm-gtk-greeter.conf"の"background"の画像を変更
パネル(Windowsのタスクバー)を細くする
「パネル」から「表示(i)」タブの「大きさ」の項目の「行のサイズ(ピクセル)(S)」を初期設定の38から35へ。
アイコンの変更
困っていること
- ディスプレイの輝度の調整ができないこと。いろいろ調べてみてgrubの編集とかもしてみたんだけど、どうもうまくいかない。とりあえず、現時点ではあきらめ。
- タッチパッドの感度や動作が調整をしてもWindowsのときのようになめらかにはならない。タッチパッドから指を離すタイミングでポインタが飛んだり手前に戻ったりしてずれてしまう。
- とりあえず下記を参考に"xset m 1/8 4"として応急処置 https://forums.ubuntulinux.jp/viewtopic.php?id=8188
なぜLinuxが普及しないのかを使いながら考える
すでに稼働しているPCが必要
Linuxを導入するためには、基本的に、すでに稼働しているPCが必要になってくる。私たちがLinuxを新しく導入しようとするとき、ほとんどの場合、稼働するPCでOSのイメージファイルをダウンロードして、インストールメディアを作成し、それをブートしてLinuxをライブで起動したりインストールしたりする。この点が、インストールメディアがPCに付属していたり店頭やインターネットで手軽にインストールメディアが手に入るMicrosoft WindowsやMacOSとの大きな違いだろう。
インストールまでのハードルが高い
インストールメディアをオンラインで購入することもできるし、友人に頼んでメディアを提供してもらうという選択肢もあるだろうけど、基本的には各自で希望するLinuxディストリビューションのイメージファイルを入手してインストールするためのメディアを準備しなければならない。このインストールメディアがライブOSの形態をとっているというのもWindowsに慣れているユーザーがLinuxに入門しようとするときに戸惑う原因のひとつであるように思う。
ライブメディアを使ったインストールもWindowsユーザーなんかには馴染みがなく、Linuxをインストールして使ってみようというハードルを高くしているんじゃないだろうか。
Windowsのようなソフトがない
- テキストエディタ
- オフィス
- FTPクライアント
- リッピングソフト
- 動画編集ソフト