以下、角川版より。
だからそのように今も諸君にこれ、、を当然なこととしてお願いするように私には思われるのである。これ、、と言うのはことばの使い方――というのはこれは、あるいは上手じょうずであるかもしれないが、あるいはまた下手であるかもしれないので――そのほうは大目に見て、私が正しいことを言っているか、いないか、ちょうどこの点をよく見、またそれに心を向けることなのである。なぜならそれが裁判官のほうの徳であり、本当のことを言うのが弁論家のほうの徳であるのだから。(50頁)